7月に入り、今年も京都祇園祭の季節がやってまいりました。
人気の祭礼行事「山鉾巡行」の日は特に人手が増えると予想されます。
山鉾巡行をみたいけどこで見るのが一番いいの?
お手洗いの場所がわからないから不安だわ・・・
など、人気の祭礼行事は特に混雑するので、祇園祭に行きたいと思いながらも躊躇している方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
祇園祭が最も楽しめる最高&穴場スポットはどこ?
・お稚児さんの【しめ縄切】の穴場スポットは?
・【辻回し】の穴場スポットは?
・祇園祭2024お稚児さんがよく見える場所はどこ?
・祇園祭2024トイレの場所はどこが便利?
について紹介します。
多くの人で混雑すると予想される今年の祇園祭、京都の夏の暑さの中での祭礼行事の観覧はなかなか過酷です。
なるべく人が少ない穴場スポットで祇園祭を楽しみたい!
という方にはピッタリの情報が満載ですので、ぜひご覧ください!
祇園祭が最も楽しめる最高&穴場スポットはお稚児さんの「しめ縄切」
祇園祭の最大の見どころともいえる山鉾巡行は、お稚児(ちご)さんによる「しめ(注連)縄切」という神事ではじまります。
お稚児さんの「しめ縄切」観覧の穴場スポットは、四条麩屋町交差点の東側で交差点から40m以内の場所
「しめ縄切」とは、7月17日の山鉾巡行の日に、長刀鉾に乗ったお稚児さんが四条麩屋町で四条通りに南北に渡らせて張られたしめ縄を真剣で切るという神事です。
しめ縄は神域への結界で、その結界を真剣で切ることで、神の域へ入ることができるとされています。
しめ縄切を終え神の神域への入口が開かれると、長刀鉾を先頭にして23基の山鉾巡行が始まります。
お稚児さんのしめ縄切は現代のオープニングセレモニーのテープカットみたいだね!
いやいや、伝統的な神事をテープカットに例えたらダメでしょう…苦笑
このしめ縄切が行われる場所は四条麩屋町交差点です。
しめ縄切を観覧するの穴場的な場所は四条麩屋町交差点の東側で交差点から約40m以内の場所です。
出典:https://www.apollomaniacs.com
この図のように40mより先には報道関係者のスペースとなり一般人は立ち入り禁止です。
報道関係者スペースの先は観覧できる場所ですが、ここまで来てしまうと肉眼でしめ縄切の様子を見るのは難しいと思われます。
交差点付近のビルの飲食店の店内からしめ縄切を観覧見できる場所がないか調べてみましたが、該当する飲食店はカフェが一軒あるだけでした。
こちらのお店に2階席があれば見える可能性はあったのですが、残念ながら1階席のみでした。
結果、しめ縄切を観覧できる穴場スポットは四条麩屋町交差点付近東側40m以内の場所ということが分かりました。
この場所は人気ですごく混みあいます。朝の6時から場所取りをする人もいるようです。
それでも近くで見てみたいという方は、場所取りにチャレンジしてみてくださいね。
お稚児さんってお金持ちがしているの?歴代のお稚児さんについて知りたい方はコチラ!
祇園祭が最も楽しめる最高&穴場スポットは辻回し
祇園祭といえば山鉾巡行、山鉾巡行で一番の見どころは「辻回し」です。
山鉾巡行は7月17日の先祭と、7月24日の後祭で見ることができます。
見逃せない「辻回し」の観覧穴場スポットは、新町御池交差点です。 が!教えたくない極秘穴場スポットは山鉾巡行が始まる前の四条新町交差点です‼
「辻回し」とは、山鉾を方向転換させる時の一連の動作のことです。
山鉾には操縦できるハンドルはないので直進しかできません。
そのため、交差点や曲がり角での方向転換は全て人力で行います。
山鉾って、大きなものだと総重量は10t以上もあるんでしょ⁉
そんな大きな山鉾の方向転換ってどうやってやるの?
方向転換をする場所に青竹を敷き、その上にたっぷりの水を撒きます。
滑りをよくさせた青竹の上で山鉾の車輪を90度回転させて方向転換するのです。
「よーい、よーい、よーいとせ!よーいとせ!」のかけ声でタイミングを合わせて行います。
巨大な山鉾の辻回しは迫力があるので、山鉾が回り始めると観覧席から歓声が上がるほど盛り上がります。
辻回しは、山鉾巡行の道中に3か所の交差点で行われます。
- 四条河原町交差点
- 河原町御池交差点
- 新町御池交差点
どこの交差点も見物者でいっぱいになるので、なるべく近くで見たい方は早めの場所確保が必要です。
そこで、特に見物者が多いと予想される先祭の山鉾巡行「辻回し」の最高の穴場スポットを調べてみました。
出典:https://kyoto.tips/gionmatsuri-jyunnko
1つ目の辻回し観覧の穴場スポットは、新町御池交差点です。
四条河原町交差点よりは人も少なく、地元の人はこの交差点で観覧する人が多いそうです。
新町御池交差点で山鉾巡行最後の辻回しを終えると、山鉾は新町通りに入りそれぞれの町内へ戻ります。
新町通りの道幅はそんなに広くないので、山鉾を真近くで見ることができるのも新町御池交差点が穴場スポットである理由です。
もう1つの穴場スポットは四条新町交差点での辻回しです。
ただしこの四条新町交差点は山鉾巡行の正式ルートではありません。
山鉾巡行が始まるに、各町内からそれぞれの山鉾が四条通りに集まってくる際、この交差点で辻回しを行います。
つまりは非公式の辻回しってこと?裏技的な観覧方法だね!
朝の涼しい時間に、人の少ない場所で辻回しを見ることができるのがこの場所の魅力です。
非公式なのを気にしない人にはお勧めだね。
山鉾巡行開始前は四条新町交差点でゆったりと辻回しを観覧し、巡行が始まったら正式ルートの交差点に移動して辻回しで盛り上がる見物席の雰囲気を楽しむのも良いですね。
宵山の楽しみ方について知りたい方はコチラ!
祇園祭2024のお稚児さんがよく見える場所はどこ?
祇園祭2024で、お稚児さんがよく見える場所は
7月17日先祭の山鉾巡行で辻回しが行われる新町御池交差点の手前です!
祇園祭の主役的な存在の「お稚児さん」。
お稚児さんについて少し紹介したいと思います。
お稚児さんとは?
現在の祇園祭山鉾巡行では、お稚児さんは長刀鉾に乗るお稚児さん1人だけで他の山鉾には、お稚児さんに見立てた人形を乗せています。
昔は、それぞれの山鉾に1人のお稚児さんが乗っていました。
お稚児さんは祇園祭のすべての神事を取り仕切ります。
”お稚児さん”になる子供はどうやって決まるの?
お稚児さんは、神様の代わりに神事を行うことが許された、神の使いとされています。
お稚児さんになるためには、いくつかの条件があります。
- 小学3年生~中学1年生の男児で適正体重(軽いのはOK)であること
- 京都市内在住であること
- 京都の老舗企業の子息であること
- 祇園祭についての知識があり理解ができること
- 祇園祭の全ての神事に参加できること
- お稚児の役割を果たすために、家族の協力を得られること
この条件はなかなか厳しい条件だね…
老舗企業の子息って条件には驚き!!お稚児さんって誰でもができるわけじゃないのね。
昔は、お稚児さんになるためには衣装代やお披露目会の開催費用など莫大な額(1千万円以上)の準備金が必要でした。
そのため、一般的な経済力以上の家庭でないとお稚児さんになるのは難しかったので老舗企業の子息という条件ができたのかもしれませんね。
現在はお稚児さんにかかる費用は全て提供されるようになったそうですが、何故かこの条件は残っています。
前述の条件をクリアできる子供の中からお稚児さんを選出するのですが、条件をクリアしていても立候補は出来ません。
他薦推薦を受ける必要があり、受けられた子供さんがお稚児さん候補になることができるということです。
こんなに厳しい選考を経て選ばれる子供ってどんな子なんだろう⁉
今年2024年の祇園祭のお稚児さんは京都市中京区の老舗広告物制作会社「太洋堂」のご子息が務めるんだって!
お稚児さんには誓約がある⁈
厳しい選考条件があり、お稚児さんに選ばれるまでも大変ですが、選ばれてからは様々な誓約があってもっと大変なのです。
お稚児さんに選ばれて最初の祭礼行事は、祇園祭が始まる前の6月に行われます。
6月の大安の日に長刀鉾町と養子縁組し結納金を贈り長刀鉾町の氏子となります。
7月13日に、「社参の儀」が行われて、正式に神様の使者として認定されます。
この社参の儀以降は、7月24日の「お位返しの儀」を終えるまで、お稚児さんは様々な誓約を守らなくてはなりません。
お稚児さんの誓約
- お稚児さんの身の回りの世話は父親や祖父など、(女性はお稚児さんの体に触れてはいけないため)男性がしなくてはならない。
- 毎回の食事と着替えの前は火打石で打ち清めをしなくてはならない。
- 地面に足をつけてはいけない。移動時は強力(ごうりき)と呼ばれる担ぎ手に担がれ移動しなくてはならない。
精進潔斎を目的としたこのような誓約があり、これらを守って生活しなければなりません。
精進潔斎とは、心身を清めて不浄を避け、一定期間、欲望を慎んで一心に仏道修行することなんだって!
これを子供に守らせるのは大変だね…
仏道修行のための誓約を守ること以外にも、神事の勉強、神事進行の練習にリハーサルなど
お稚児さんはホントに大変なのですね。
さて、本題にもどりましょう。お稚児さんの姿をしっかり見ることができる場所はどこなのでしょう。
山鉾巡行の間、お稚児さんは先頭の長刀鉾に乗っていますので、お顔を見ることは可能です。
もっと近くでお稚児さんの様子を見てみたいという方には、山鉾巡行ルートで3回目の辻回しが行われる新町御池交差点の手前で長刀鉾の到着を待つことをお勧めします。
山鉾巡行では新町御池交差点の辻回しの前でお稚児さんは山鉾から降ろされるのが通例です。
交差点手前で待機していれば、強力(ごうりき₎と呼ばれる担ぎ手の男衆に担がれて山鉾から降りてくるお稚児さんを見ることができます。
山鉾に乗っている時は上半身しか見えませんが、この場所ではお稚児さんの全身はもちろん、衣装までしっかり見ることができますよ。
興味のある方は、見に行かれてみてはどうでしょうか。
気になる皇室系イベントについてはこちらからも詳しく読めます↑
祇園祭2024のトイレの場所はどこが便利?
祇園祭にお出かけの際、事前に調べておくほうが良い情報の1つは、トイレの場所です。
トイレ情報は、トイレマップの活用がおすすめです!
夏の暑い時期のお祭りなので水分補給は必須しかし、飲んだら行きたくなるのがトイレですよね。
小さいお子さんや高齢者と一緒に、祇園祭に行かれるという方は特に、トイレマップの活用をおすすめします。
当日慌ててトイレを探さなくて済むように事前にチェックしてからお出かけください。
交通規制について知りたい方はコチラ!
祇園祭の最高&穴場のスポットはどこ?お稚児さんも見える場所やトイレの場所も徹底調査!まとめ
この記事のまとめ
- 「しめ縄切」を見るなら、四条麩屋町交差点の東側40m以内の場所
- 「辻回し」を見るなら、新町御池交差点or四条新町交差点
- 「お稚児さん」を見るなら、新町御池交差点の少し手前
- 祇園祭のトイレはトイレマップを活用
今年2024年の祇園祭も国内外から多くの見物者が訪れ、混雑することが予想されます。
少しでも快適に観覧ができるように、事前の下調べを万全にしてお出かけくださいね。
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