祇園祭の歴代のお稚児さんはお金持ちで家柄も凄いってホント?その後の経歴についても大調査!


京都の夏のビッグイベント「祇園祭」が今年も始まりました。

皆さんは、祇園祭で重要な役割を果たす、なくてはならない存在の「お稚児さん」をご存知でしょうか?

山鉾巡行の時に長刀鉾に乗ってる、白塗りの男の子のことです。

祇園祭のお稚児さんに選ばれるのはすごく名誉なことだと言われていますが、それはなぜなのでしょう。

祇園祭でお稚児さんの姿を見たことはあるけれど、お稚児さんについて詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では気になるお稚児さんの・・・

この記事で分かること
  • 祇園祭の歴代お稚児さんはお金持ちで家柄も凄い?
  • 祇園祭のお稚児さんがお金持ちのお家柄なのは費用がかかるから?
  • 祇園祭のお稚児さんにかかる費用の内訳は?
  • 祇園祭の歴代お稚児さんのその後の経歴は?

について調べてまとめてみました。

この記事を読んでお稚児さんのことを知れば、祇園祭をもっと深く楽しめますよ。

ぜひ、最後までご覧下さい!

目次

祇園祭の歴代のお稚児さんはお金持ちで家柄も凄いってホント?

祇園祭の歴代のお稚児さんについて調べてみると、

祇園祭の歴代のお稚児さんは裕福な家庭で育った人ばかりで、家柄も凄いです‼

祇園祭のお稚児さんに選ばれるには、お稚児さんになるために必要な様々な条件をクリアしていなければならないといわれています。

お稚児さんになるために必要な条件

  • 京都市内在住の小学3年生~中学1年生の男子であること
  • 京都にある老舗企業の子息であること
  • 標準的な体型で体重が重すぎないこと
  • 祇園祭の全ての神事に参加できること
  • 祇園祭に関する知識があり、それを理解できること
  • 祇園祭開催中は家族全員がお稚児さんになる子供をサポートできる環境を作ること
  • 過去1年の間に身内に不幸が起こってないこと

お稚児さん選考条件は正式に公表されているわけではないのですが、分かっているものだけでもこれだけの条件があります。

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家が京都の老舗企業であることが条件なんだから、お稚児さんになる子供がお金持ちので家柄が凄いっていうのは本当なんだね!

歴代のお稚児さんのご実家は、どんな企業なのでしょう。

開催年度お稚児さん名前出身校家庭
2007年岡 諄三郎ノートルダム学院小学校学生マンション運営会社社長の三男
2008年長岡 一規洛央小学校建設設計会社社長の長男
2009年今西 優太朗北白川小学校和菓子屋(鍵善良房)社長の長男
2010年徳力 峰雪錦林小学校情報サービス業 次男
2011年白井 滉平同志社小学校医療用酸素販売会社社長の長男
2012年福井 正賢同志社国際学院初等部茶販売製造会社(福寿園)副社長の長男
2013年白井 大督木津川同志社小学校医療会社社長の息子
2014年平井 誠人京都教育大附属京都小中学校漬物会社社長の息子
2015年内藤 颯大松ヶ崎小学校呉服会社社長の息子
2016年粂田 龍志柊野小学校観光バス会社(ヤサカ観光バス)社長の長男
2017年林 賢人御所南小学校航空機部品製造会社(川崎重工業)社長の長男
2018年小林 勇太郎同志社小学校さかいだに幼稚園副園長の長男
2019年中西 望海御室小学校京菓子製造販売会社(鼓月)社長の長男
2020年コロナウイルスの影響で選出なし
2021年コロナウイルスの影響で選出なし
2022年岡本 善太高倉小学校呉服製造小売業(おか善)社長の長男
2023年瀧 光翔同志社小学校広告製造会社(太洋堂)社長の長男
2024年西川 雅基京都市立洛央小学校料理店[祇園にしかわ]店主の長男

凄い!歴代のお稚児さんは大企業社長の息子さんが多いんだね‼

歴代のお稚児さんは立派な企業の経営者のご子息がほとんどです。

お稚児さんの家庭が、選考条件とされる老舗企業かといわれると不明確ですが、どこも名の通った有名企業です

気になる皇室系イベントについてはこちらからも詳しく読めます↑

2024年のお稚児さん

  • 2024年のお稚児さんは京都市立洛央小学校6年生の西川雅基くん。

長刀鉾にはお稚児さんのとなりに禿(かむろ)と呼ばれる雑用係が2名選ばれます。

  • 京都市立朱雀第七小学校2年生の小川門土君(7才)
  • 京都市立洛央小学校3年生の西淵一登君(8才)

2024年のお稚児さんや禿は公立の小学生が選ばれました。

雅基君は東山区にある名店の料理店[祇園にしかわ]の主人である西川正芳さんの長男。

やっぱり京都ならではの方が選ばれていますね。

それにしても、老舗の定義はというと・・・

京都の人が言う「老舗」は創業200年以上の企業のことらしいからね…
老舗に該当するかの判断は難しいかも。

歴代のお稚児さんはお金持ちで家柄も凄いといって間違いないでしょう。

また、出身小学校を見てみると、同志社小学校や同志社国際学院初等部といった同志社系列のの出身が多いですね。

ノートルダム小学校や京都教育大付属小学校出身の方もおられます。

その他の方は地元の小学校出身者です。

小学校から私学の小学校の方が多めということも、やはり、お金持ちで良いお家柄と言えますね。

祇園祭のお稚児さんがお金持ちのお家柄なのは費用がかかるから?

なぜ、祇園祭の歴代のお稚児さんはお金持ちのお家柄の子供ばかりなのでしょう。

それは、

祇園祭のお稚児さんになると、びっくりするほどの費用がかかるからです。その額は、な!なんと‼2000万円以上‼

祇園祭のお稚児さんに選ばれるということは、大変名誉なことなのですが、色々と大変な部分もあります。

お稚児さんになると、結納金、衣装代、会食費などなど、2000万円以上もの費用がかかるといわれています。

2000万円⁉手頃な国産車なら、5、6台買えちゃう額よね。

中古のマンションも買えるかも⁉

2000万円なんて大金を一般的な家庭が払うのは難しいです。

祇園祭のお稚児さんがお金持ちな家柄の子供ばかりなのも納得できますね。

山鉾巡行の穴場スポットについて知りたい方はコチラ!

祇園祭のお稚児さんにかかる費用の内訳は?

2000万円以上ともいわれている、祇園祭のお稚児さんにかかる費用の内訳とはどういったものなのでしょう。

費用の内訳については公表されていないので不明確ですが、予想できる範囲で考えてみました。

  • 長刀鉾町内との結納金
  • お稚児さんと両親の衣装代
  • お稚児さんの移動にかかる費用
  • お稚児さんと、お稚児さんの自宅の24時間警備にかかる費用
  • 後援会への寄付金
  • 会食にかかる費用
  • 関係者各位へのお供え金や、お心づけで支払う費用
  • 祇園祭終了後の食事会にかかる費用

ここに挙げた費用の内訳は、ほんの一部の費用で、おそらくはもっと費用がかかると思います。

費用の内訳について金額を試算してみましょう。

何度も言いますが、正式に公表されていないので予想金額ですからね。

・長刀鉾町との結納金

祇園祭のお稚児さんは、長刀鉾町と養子縁組の結納の儀を行い、長刀鉾町の氏子となって祇園祭に参加します。

その際に必要な結納金は約15万円~20万円ほどだと思います。

お稚児さんを公募している綾傘鉾の結納金が15万円ですから、長刀鉾町の結納金も同じくらいの額か、それ以上だと予想できます。

・お稚児さんと両親の衣装代

お稚児さんに選ばれると、お稚児さん本人とその両親つまり3人分の衣装代がかかります。

2011年にお稚児さんの衣装が40年ぶりに新調された事がニュースになりました。

もしかしたら、何着かのお稚児さんの衣装は代々受け継がれている衣装なのかもしれませんが、着用後のクリーニング代はお稚児さんの家庭が負担していると思います。

お稚児さんの衣装は西陣織で高価なものだから、クリーニング代も高いんだろうね。

七五三で男児が着る一般的な着物一式(着物・羽織・襦袢・袴)のクリーニング代は3万円~5万円が相場です。

お稚児さんの衣装のように貴重で高価な品だともっと高額なクリーニング代がかると思われます。

お稚児さんの衣装が何種類あるのか不明だけど、仮にクリーニング代が5万円だとしても2着で10万円のクリーニング代が必要になるのね…

お稚児さんの両親も、お稚児さんが神事に参加する際は同伴しなければならないので、場にふさわしい衣装が必要です。

神事へ同伴する時の衣装だけでなく、食事会や、挨拶回りなどでも正装で参加しなくてはならないので、着物1着を新調すれば事足りるというわけにはいかないでしょうね。

お稚児さんの両親は高級呉服店で着物を用意するので、価格帯は80万円~200万円が相場です。

安いものでも80万円⁉
2着買っただけで100万円超えちゃうね…

両親2人分だから200万円超え…

このようにお稚児さんと、お稚児さんの両親の衣装にかかる費用だけでもかなりの金額が必要なことがわかります。

・お稚児さんの移動にかかる費用

お稚児さんには守らなくてはいけないしきたりがいくつかあります。

その中の一つに「お稚児さんは地面に足をつけてはいけない」という決まりがあります。

要するに、道路は歩いちゃダメってことね。

そのため、お稚児さんの神事の際の移動は、強力(ごうりき)と呼ばれる男衆に担いでもらって移動します。

神事のとき以外の移動は、運転手付きの専用移動車で移動しなくてはなりません。

運転手付きの専用車⁉いくらぐらい費用が必要なんだろう?

ハイヤーサービスを行っている会社で料金を調べてみると参考価格が分かりました。

平日(月曜日~金曜日) 1日8時間を祇園祭開催期間の約20日間利用したとするとその額なんと

660.000円(税込み価格)だそうです。

お稚児さんの場合、平日だけでなく土曜日・日曜日も移動車が必要ですので追加料金がかかってきます。

お稚児さんの移動にかかる費用は660.000万円以上の費用が必要だと分かりました。

・お稚児さんの自宅の24時間警備にかかる費用

お稚児さんの自宅は2人1組の警備員が24時間体制で警備します。

これはお稚児さんに選ばれた子供と、八坂神社から預かった重要な宝物(祇園牛頭天王の掛け軸₎を守るためです。

一般的な警備会社の価格相場を調べてみました。

平日1日8時間警備の料金は12.000円~15.000円

土日・祝日1日8時間警備の料金は19.000円~23.000円だそうです。

24時間警備の場合は3交代制勤務になります。

平日料金15.000円で試算すると、1日24時間の警備料金は、8時間(15.000円)×3交代=45.000円です。

1日45.000円の警備を祇園祭開催期間約20日依頼したとすると、45.000円×20日=900.000円です。

警備は2人1組なので、900.000円×2人=180.000円になります。

祇園祭の開催期間中の警備費用はおおよそで180.000円になります。

20日間の警備費用だけで180万円‼すごいですね…

これは一般的な警備会社の価格ですので、大手の警備会社に依頼したとしたらもっと高額な費用が必要になります。

 

・その他の費用の内訳

後援会への寄付金や、食事会にかかる費用、お供え金やお心づけで必要な費用などは調べてみましたが、大体の相場さえ不明でした。

葵祭・時代祭に並ぶ京都の三大祭の1つが祇園祭です。

祭の規模から考えると寄付金や食事会の費用も相当な額だと考えられますね。

祇園祭のお稚児さんになるって本当に大変なんだねぇ。

お稚児さんにかかる費用の内訳について調べてみて、お稚児さんに選ばれる子供の家は裕福な家柄じゃないと務まらないんだろうなと改めて感じました。

祇園祭の交通規制など道路事情についてはこちらからご覧ください!

祇園祭の歴代お稚児さんのその後の経歴はやっぱりエリート?

祇園祭の歴代のお稚児さんは裕福な家柄で育った子供がほとんどです。

エリートな家で生まれ育った歴代のお稚児さん達はその後どんな経歴を歩んでいるのでしょうか。

祇園祭の歴代のお稚児さんのその後の経歴は、家業を継いだ人もいれば、祇園祭の伝承者になった人もいる。

祇園祭の歴代のお稚児さんで情報が公開されている方を調べてみました。

1982年(昭和56年)にお稚児さんに選出された西垣大さんは現在、家業の京都祇園のしゃぶしゃぶ店「十二段家」の3代目店主をなされています。

1978年(昭和53年)にお稚児さんを務めた井尻浩行さんは現在、京都産家具メーカー「二葉家具」の代表取締役社長です。

また井尻さんは、長刀鉾保存会のメンバーで稚児係を担当されています。

自身の経験を活かして毎年お稚児さんに選ばれた子供に神事での立ち居振る舞いや、稚児舞の指導をするなど祇園祭の伝承者としての活動にも取り組んでおられます

親子2代で祇園祭のお稚児さんに選ばれた中西英貴さんは、2019年のお稚児さん中西望海くんのお父様です。

ご自身も1981年(昭和56年)の祇園祭でお稚児さんを務められた経験者です。

親子2代で名誉ある祇園祭のお稚児さんに選ばれるなんてすごい親子ね!

中西英貴さんは家業の後を継ぎ、現在は京菓子製造販売会社「鼓月」の代表取締役をなさっています。

息子の望海くんがお稚児さんに選ばれた際に取材を受けておられ、このようなことを語っています。

稚児を務めるのは今年だけのことですが、務めた子は将来にわたってそれを背負って生きていくことになります。私自身が38年経った今でも「あの時のお稚児さんか」と言われますからね(笑)。よい思い出を作ってほしいと願うと同時に、その経験をさせていただいたことに恥じない生き方をしていってほしいですね。

2019年 Kyoto Love Kyoto インタビューでの発言より

元お稚児さんであることに誇りを持ち、その名に恥じない生き方を心掛けておられます。

祇園祭の歴代のお稚児さんのその後の経歴は、

みなさん祇園祭を継承していきたいという思いがひとしおで、京都の各界で中心的存在となり活躍することで祇園祭のみならず京都の町全体を支え盛り上げていく活動をされています。

宵山の楽しみ方について知りたい方はコチラ!

祇園祭の歴代のお稚児さんはお金持ちで家柄も凄いってホント?その後の経歴についても大調査!まとめ

この調査で分かったこと

  • 祇園祭のお稚児さんになると約2000万円といわれている多額の費用が必要なため、お稚児さんに選ばれる子供は裕福な家柄の子供がほとんどである。
  • お稚児さんにかかる費用の内訳は、衣装代や移動費用、警備費用に会食代などさまざまな費用がある。
  • 祇園祭の歴代のお稚児さんのその後の経歴は、家業を継いで経営者になる人が多い。祇園祭の伝承者として活動している人もいる。

以上のことがわかりました。

祇園祭のお稚児さんについて少し詳しくなると、祇園祭の新しい見方ができますね。

今までとは違った角度から祇園祭を楽しんでくださる方が増えれば嬉しいです。

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